前回、「軍法会議」というものについて、日本陸軍の制度を中心に取り上げました。 oplern.hatenablog.com 今回はその補足。前回取り上げられなかった部分について書きたいと思います。
本日の記事は、唐突に何の脈絡もなく日本軍の軍法会議について取り上げます。 軍法会議といえば、フィクションではよく「軍法会議ものだ」なんてセリフが出てきますが、じゃあ、軍法会議ってなに?と問われると答えられる人は少ないのではないでしょうか少な…
前回、戦前日本の「不敬罪」について取り上げました。 oplern.hatenablog.com そのついでに、今回は「大逆罪」について触れたいと思います。ついでだからというわけでもないですが、ごくごく簡単にしか触れません(あまり時間が取れませんでした…)。その点…
前回、戦前日本の「姦通罪」について取り上げました。 oplern.hatenablog.com 「姦通罪」は、妻が夫以外の男と性的関係をもった時に、妻および相手の男(相姦者)を処罰するというものです。(ただし、未亡人や内縁の妻は対象となりません。)驚いたことに、…
前回、戦前日本の言論統制法である新聞紙法・出版法について取り上げています。 oplern.hatenablog.com 上記記事では、少しだけ文学作品に対しての検閲事例に触れました。 1909年、雑誌「中央公論」掲載の小栗風葉「姉の妹」が、新聞紙法違反とされたのです…
ここ最近、アレな方々が某所で、戦前の朝鮮は日本の植民地じゃなかったなどと、妄言を吐いて騒ぎ立ててたようですね。これは割と昔からある妄言主張ではありますが、毎度のごとく「植民地」というものについての理解もあいまいなままにウザく熱く語られてる…
前回記事では、日本軍の豊富すぎる戦争犯罪事例から「ビハール号事件」を取り上げました。 oplern.hatenablog.com 「ビハール号事件」は、1944年3月、重巡洋艦「利根」艦上において、ビハール号を撃沈した際に収容した捕虜60名以上を殺害した事件です。詳細…
前回記事では、大日本帝国海軍の「航空巡洋艦」である「利根」について取り上げました。 oplern.hatenablog.com 上記で触れた通り、重巡洋艦「利根」は、1944年3月に、ビハール号を撃沈した際に収容した捕虜60名以上を洋上で殺害するという事件を起こしてい…
当ブログには、「世界のマイナー戦争犯罪」というシリーズ記事があります。 oplern.hatenablog.com 当該シリーズは、日本軍による南京事件やナチスドイツのユダヤ人虐殺といった有名どころの戦争犯罪は脇に置いといて、あまり知られていない戦争犯罪を取り上…
本日は2本立て。前回記事では、徴用船について触れました。 oplern.hatenablog.com ついでというわけでもないんですが、最近、船舶にまつわる記事が続いてますので、その流れで内河航行権とパナイ号(パネー号とも)事件について取り上げたいと思います。 内…
約2週間ぶりの更新となります。先週は体調を崩してしまっていました。皆様方も体調にはお気をつけ下さい。 さておき、前回、前々回と病院船がらみの記事を書きました。 oplern.hatenablog.com oplern.hatenablog.com 上記の病院船は、平時より運用されていた…
前回記事は、「世界のマイナー戦争犯罪*1」シリーズ、「橘丸事件」について取り上げました。 oplern.hatenablog.com 当該事件は1945年8月、日本陸軍病院船の橘丸が戦闘員と武器弾薬を輸送していたことが発覚し、戦後、戦時国際法違反として関係者が裁かれた…
前回は「世界のマイナー戦争犯罪*1」シリーズとして、「ババル島事件」について取り上げました。 oplern.hatenablog.com 当該事件は、1944年10月から11月にかけて、インドネシア東部のババル島で起こった、日本軍による住民虐殺事件で、婦女子含めて400名〜7…
本日は二本立て。今回記事は「世界のマイナー戦争犯罪*1」シリーズ15回目、ババル島事件について。 「世界のマイナー戦争犯罪」シリーズは、日本軍による南京事件やナチスドイツのユダヤ人虐殺といった有名どころの戦争犯罪は脇に置いといて、あまり知られて…
最近、東京オリンピックの話題が目立ち始めてますね。被災地ほっぽり出して2020年開催ですので、ぼちぼち、クローズアップされることが増えているのでしょうが、まあ、予想通りというかなんというか、ネガティブな話が多いようです。 去年の話ではありますが…
本日は、8月15日。終戦記念日です。当ブログでは、2017年8月15日に、以下のような記事を書きました。 oplern.hatenablog.com 書いといてなんですが、実のところ、8月15日は「終戦記念日」ではあるものの、「終戦の日」かと言われると疑問符がつきます。 ポツ…
前回記事は、8月6日の広島の原爆の日に上げました。 oplern.hatenablog.com 原爆開発から投下に至るまでの概要と、それから、戦争犯罪としての原爆、広島原爆の大本営発表について取り上げています。原爆の話となると、その被害の惨状が取り上げられることが…
本日は8月6日、広島原爆の日です。74年前の今日、広島への原子爆弾による攻撃が行なわれました。 1945年8月6日午前8時15分、B29爆撃機「エノラ・ゲイ」号は、多くの通勤者が職場に向かっていた広島市の上空でMk1原子爆弾「リトル・ボーイ」を投下します。投…
最近、(一応)医療に関係する記事を延々と書いています。といっても、昭和初期から太平洋戦争あたりをメインに取り扱ってるブログですので、まんま医療についての記事というわけではないのですが。 私は別に医療従事者というわけでもないですので、ボロが出…
最近、医療関係の記事が続いています。とはいえ、別段、私は医療の専門家というわけではありませんし、当ブログも昭和初期から太平洋戦争あたりをメインに取り扱ってます*1ので、医療関係とかいっても以下の通り、真正面から医療について取り上げたものでは…
本日は、少し書籍の紹介などをしようと思います。とはいえ、それだけというのもなんなので、当該書籍のとある事項について勝手に補足してしまおうと目論んでみたり。紹介する書籍は以下。 図説 死因百科 以下、出版元の紹介を引用。 事実は小説より奇なり人…
本日6月23日は、「慰霊の日」です。「慰霊の日」は、沖縄県が記念日として定めているもので、1945年6月23日に、太平洋戦争における沖縄戦の組織的戦闘が終結したことにちなんでいます。沖縄戦の犠牲者の追悼・慰霊および平和の希求を目的として1974年に県令…
前回記事では、戦争との関係が深い薬剤、ペニシリンとサルファ剤について書きました。 oplern.hatenablog.com 第二次大戦ごろまで、戦傷者が感染症により死亡するケースは少なくありませんでした。傷口から細菌が体内に侵入・感染すると、急速に皮膚や筋肉に…
前回、ナチスドイツによるチェコでの戦争犯罪、リディツェ村の虐殺・破壊について取り上げました。 oplern.hatenablog.com 当該事件は、チェコスロヴァキア亡命政府によるナチス高官ラインハルト・ハイドリヒ暗殺への「報復」として行なわれています。(リデ…
本日記事は「世界のマイナー戦争犯罪*1」シリーズ14回目、ナチスドイツの戦争犯罪について取り上げます。 「世界のマイナー戦争犯罪」シリーズは、日本軍による南京事件やナチスドイツのユダヤ人虐殺といった有名どころの戦争犯罪は脇に置いといて、あまり知…
前回、日中戦争・太平洋戦争期の日本軍憲兵による戦争犯罪について取り上げました。 oplern.hatenablog.com 今回も日本軍憲兵の記事ですが、戦争犯罪からは離れた話となります。当ブログには、日本軍憲兵関連の記事がそこそこあったりするのですが、以前に書…
前回記事は、「世界のマイナー戦争犯罪*1」シリーズ12回目、太平洋戦争におけるアメリカの「名もない戦争犯罪」について、初の大西洋単独横断飛行で有名なリンドバーグの日記から取り上げました。 oplern.hatenablog.com 「世界のマイナー戦争犯罪」シリーズ…
ここしばらく、「世界のマイナー戦争犯罪*1」シリーズの記事を多く書いていますが、今回もしつこく同シリーズ記事となります。第12回目。 同シリーズは、日本軍による南京事件やナチスドイツのユダヤ人虐殺といった有名どころの戦争犯罪は脇に置いといて、あ…
以前、バンカ島事件について取り上げました。 oplern.hatenablog.com 上記記事にて、「ぼくのかんがえたすばらしいにほん」に都合の悪いことは無かったことにしよう、なんて連中が増えていると書いたのですが、やはりというかなんというか、順当に(?)同事…
本日の記事は、「世界のマイナー戦争犯罪*1」シリーズ第10回目です。 本シリーズは、日本軍による南京事件やナチスドイツのユダヤ人虐殺といった有名どころの戦争犯罪は脇に置いといて、あまり知られていないものを取り上げてみようという企画です。いつのま…