Man On a Mission

システム運用屋が、日々のあれこれや情報処理技術者試験の攻略を記録していくITブログ…というのも昔の話。今や歴史メインでたまに軍事。別に詳しくないので過大な期待は禁物。

私家版 ネットワークスペシャリスト攻略法 その1

まず実際の試験問題を見てみよう。

さて、今回から、具体的な攻略法に入っていきます。
まず、ネットワークスペシャリスト試験がどのような試験か、実際の試験問題で確認しておいた方が良いでしょう。
具体的には、古い試験問題を読んで、どのような出題が出されるのか確認します。2009年度の過去問をおすすめします。
高度区分の試験はどれもそうですが、午前試験は割と対策しやすいので、午後が重要となります。さしあたって、午後1だけ読んでみれば良いと思います。

平成21年度秋期試験

感想は千差万別かと思います。ほとんどわからないという方もいれば、以外と簡単に感じる方もいるでしょう。
いずれにしても、最初に過去問を読んでおくことで、どのようなレベルの知識が必要となるのか、どのような形で出題されるのかをおぼろげにでも掴んでおくことが大切です。
これにより、実際の試験問題と自分の現時点の実力を推し量ることで、今後の勉強の方向性を調整することができます。

なお、試験問題を読んでみた方の中に、情報セキュリティスペシャリストを保持している方がいたなら、その方は「結構解けるんじゃないか」と思われなかったでしょうか?
情報セキュリティスペシャリスト試験は、試験形式がほとんど同じですし、そこそこネットワーク知識も必要になるので、ある程度対応できそうです。
しかし、私の知る限り、情報セキュリティスペシャリスト合格者であっても、なかなか正答を出すことはできません。*1

その理由は、必要とされる知識の深度にあります。
情報セキュリティスペシャリストで問われるネットワーク知識は、「知識として知っている」、「基本的な仕組みを理解している」というレベルのものです。
ネットワークスペシャリスト試験では、その技術の詳細な仕組みを理解し、他の技術と組み合わせて必要とされる結果を出せるかが問われます。
ネットワーク技術の試験ですので、情報セキュリティスペシャリストよりも詳細な知識が問われるのは当たり前なのですが、そういった区分的な観点のみならず、技術に対するスタンスが違うわけです。
このあたりの違いは、この記事でも触れています。
情報セキュリティスペシャリストとネットワークスペシャリスト

技術を理解する

ネットワークスペシャリストは、技術の理解が重視される試験です。ひょっとしたら、高度試験の中で最も技術中心の試験かもしれません。
(私が知る範囲での比較となりますが、情報セキュリティスペシャリストデータベーススペシャリスト、ITサービスマネージャと比べると、格段に技術面の占めるウェイトが大きいです。)

上記につき、勉強の中心は、ネットワーク技術の習得に重きを置くことになります。
規格の名称や特徴に始まり、その動作の仕組みまで、しっかりと理解する必要があります。
私家版 ネットワークスペシャリスト攻略法 その0で、ネットワークエンジニアとして極まってる人がやすやすと合格するケースがあると言いましたが、これは結局、習得してる技術レベルが高いためだと言えそうです*2。)

ネットワークの知識に自信が無い方*3、過去問を読んでみてネットワークの知識に自信が無くなった方などは、試験向けのテキストを読む前に、「マスタリングTCP/IP 入門編」を読まれることをおすすめします。体系的にネットワーク技術の基礎を学べる、定番の名著です。

 

私家版 ネットワークスペシャリスト攻略法 その2 - Man On a Missionへ続きます。

 

 

*1:ネットワークに精通している人は除く

*2:むかつきますね。

*3:これから勉強してネットワークスペシャリストを取りたい、という方なら、まだ自信が無くて当然です。