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Man On a Mission

システム運用屋が、日々のあれこれを記録していくブログです。情報処理技術者試験の話題多し。高度試験の攻略についても書いてます。

私家版 ネットワークスペシャリスト攻略法 その5

今回でネットワークスペシャリスト攻略も締めとなります。
最後は、今まで書き漏らしているところを。

技術系の設問の正解率が悪い時

時々、技術系の出題に対してなかなか正解出来ない、という方がいます。
単に設問で扱われている技術の知識不足であれば、必要知識を補えばいいだけですが、関連知識の勉強後も、類似問題に対応できない場合は問題です。

上記の場合、基礎知識(具体的にはOSI参照レベルでいうところのレイヤ2〜レイヤ4)の理解が不十分なことが多いようです。

もし、技術系出題の正解率が悪いと感じられたら、レイヤ2〜レイヤ4の知識がしっかり身についているか、確認してください。
レイヤ2とレイヤ3がどのように協働してネットワークを成り立たせているかは、問題を解くための前提知識です。このあたりをしっかり分かっていないと、正解率が格段に落ちるように思います。
レイヤ4については直接的な出題をされることも多いです。レイヤ4、ぶっちゃけ現実的にはTCP/UDPですが、特にTCPの動作について十分に習熟するようにしましょう。

回答文の作成

ネットワークスペシャリストの午後試験は、記述回答形式です。基本情報技術者や午前問題と違い、選択肢から回答を選ぶのではなく、自分で回答文を作成しなければなりません。
情報セキュリティスペシャリスト攻略の記事と同じことを書きますが、記述回答形式では、以下の点で難問化されます。

  • あやふやな知識では回答できない/しにくい
  • 選択肢から得られる情報がないので、設問の意味を正確に捉える必要がある
  • 字数制限に合わせて、回答をまとめなければならない

前2項については、前回述べたとおり「不足している知識を補い、正解を導ける回答プロセスを身につける」ことでカバーできますが、最後の項目だけは、別種の訓練が必要となります。
本試験では、穴埋めや単純な知識を問う問題を除くと、大抵25文字〜60文字くらいで回答をまとめろ、と言われることが多いです。正解が分かっていても、ここで適切な表現が出来なければ、良くて減点、最悪、不正解とされてしまいます。

対策として、過去問演習の際には、必ず実際に回答を書くようにしましょう(それも手書きで)。
さらに、しばらく時間をおいてから、回答文を見なおし、ちゃんと意味が通じるか、また、正解とされるに必要な要素を漏らさず書いているかも確認します。
また、作成した回答文が今ひとつだと感じたら、IPAの公式解答を参考に、文章を書きなおしてみましょう。

これらの対策を繰り返すことで、的確な回答文を短時間で作成できるようになると思います。

問題本文の読み方

前回、午後2の問題本文は、結構な長文であること、そのくせじっくり読んでると時間が足りなくなることを述べました。午後1の問題本文はそれほど長くないですが、時間制約が厳しいので、やはりじっくり読むと時間内で解けなくなってしまいます。
そのため、午後問題では、短時間でいかにして問題本文から解答に必要な箇所を読み取るかが重要となります。
このあたり、実は情報セキュリティスペシャリストと全く同じ対策となりますので、私家版 情報セキュリティスペシャリスト攻略法 その4より抜粋します。

 

以下抜粋です。

午後問題は、問題本文と設問から構成されてまが、問題本文は、結構な長文です(特に午後2)。
問題を解く際、普通に問題本文の全体を通読すると、どのような問題が出るかわからないまま漠然と読むことになるので、頭に入ってきません。なので、その後、設問に取り掛かると、たいていその設問の関連個所を読み直す羽目になります。
ただでさえ時間が無いのに、このような二度手間をかけていると、合格は遠くなります。

そこで、私の場合は以下のやり方を取りました。

1.最初にざっと流し読む。この際、前提となる条件(後述)にマークを付けたり、問題文中で相互に関連する個所を矢印で結ぶ。

目的は、問題本文の構造の把握、設問に関連する状況や制約の抜き出しです。
この試験の問題本分は、大抵、状況の説明→設問が設けられている段落、というように構造化されています。

問題に取り掛かる際、最初に問題本文のどこに何が書かれているかを大まかに把握し、また回答に影響しそうな「前提となる条件」にマークを付けます。精読はしません。
「前提となる条件」というのは、問題本文の登場人物たちが置かれている状況や、技術・運用上の課題・制約などです。これらを抜きにして設問を解こうとしても、あさってに向いた回答となってしまうのはお分かりいただけると思います。*1

2.設問を読み、問題文の関連個所から回答を導き出す。

問題本文の構造を把握したら設問に移ります。設問はたいてい段落ごとの出題となってますので、問題本文の該当段落に戻り、回答を導き出すプロセスに入ります。

ここでも全体を精読するのではなく、必要な個所を集中的に読みます。

また、先述した「前提となる条件」が関係することが多いので、そちらも参照しつつ設問を解くことになります。最初の流し読みでマークをつけるのは、ここで参照しやすいようにするためです。

抜粋ここまで。


さて、以上で私家版 ネットワークスペシャリスト攻略法はおしまいです。

つたない記事にも関わらず長いことお付き合いいただきありがとうございました。
これからネットワークスペシャリストを受験する方に、多少なりと参考になれば嬉しい限りです。
攻略記事としてまとまった形ではないですが、今後も折に触れて試験対策をつづっていきたいと思いますので、よろしければご参照ください。

 

 

*1:この「前提となる条件」の存在により、回答が一意に決まってきます。