Man On a Mission

システム運用屋が、日々のあれこれや情報処理技術者試験の攻略を記録していくITブログ…というのも昔の話。今や歴史メインでたまに軍事。別に詳しくないので過大な期待は禁物。

NetWalker(PC-Z1)とPDA

NetWalker(PC-Z1)について

先日、ASUSタブレットPC、T90CHI-3775についてレビュー記事を書いたのですが、その際、SHARP製Linux端末のNetWalkerについて少し触れました
このNetWalkerには、個人的に結構思い入れがあるのですが、いろいろ面倒なところのある機器でした。

ちなみに私が使ってたのは、キーボード付きのPC-Z1の方です。

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www.sharp.co.jp

いろいろ面倒くさいが…

NetWalkerにはUbuntuというLinux系OSが乗っています。ちなみに搭載Ubuntuのバージョンは9.04でした。
ただし、このUbuntuNetWalker向けにカスタマイズされており、素のUbuntuではありません。
NetWalkerの性能が非力なためか(ARM系CPUを採用)、カーネル*1もコンパクトにされてます。

そのため、使い方によっては、カーネルモジュール*2をビルド*3して組み込む必要がありました。

私も、Windowsファイル共有を利用するために、PC上にクロスビルド環境作って*4CIFSモジュールをビルドして…といった、まあ、とにかく面倒な作業をやっていたことを覚えています*5

他にも、性能の非力さをカバーするために、デスクトップ環境をLXDEという軽いものに入れ替えたりしていました*6
逆に面倒くさいことをしていたからこそ、思い入れがあるとも言えるでしょう。
また、それだけ色々なことが出来るマシンだったとも言えます。普通のLinuxマシンとして使えるからこそ、色々なことをしようとして、そしたら面倒な設定が必要になった、という流れですから。

と、ここで一つ思い当たったのですが、面倒くさいのは設定に絡む部分だけで、使ってる時は概ね快適でした。
いや、ペコペコキーボードという全然快適じゃない部分もあるのですが、それ以外は、概ね良好だったと思います。
もし、使ってる時も面倒なら、こんな長いこと使ってないし、思い入れもなかったでしょう。

PDAのが辛かった

実は、私は、結構昔からモバイル系ガジェットが好きで、2000年頃から使ってます。

ソニーの初代CLIEに始まり、CASSIOPEIA E-700、EPSON CHRONO-BIT、W-ZERO3シリーズと使ってきましたが、これらは使ってる時も少し面倒くさかったように思います*7。時代的に仕方ないのですけどね。

次回は、この昔のモバイルガジェット、当時の言葉で言うとPDAについて、書きたいと思います。
誰が読みたいと思うのかは疑問ですけど。

 

 

*1:OSの中核部分です。

*2:機能追加オプションだと思ってください。

*3:コンパイル等の一連の処理

*4:NetWalkerでビルドすることも可能なのですが、非力なCPUなので長時間かかる上、搭載フラッシュメモリに負担がかかります。

*5:fuseという仕組みでのファイル共有なら素で使えるのですが、いろいろ不都合がありました。

*6:Linuxでは、デスクトップ環境(UI)を入れ替えることができます。デスクトップ環境によって使い勝手やリソース使用量が異なります。

*7:W-ZERO3に至る頃には大分よくなっていましたが、まだ面倒でした。