Man On a Mission

システム運用屋が、日々のあれこれや情報処理技術者試験の攻略を記録していくITブログ…というのも昔の話。今や歴史メインでたまに軍事。別に詳しくないので過大な期待は禁物。

私のPDA遍歴 その1

さて、前回の続きです。

今回からは、私が過去に使ってきたPDAについて触れたいと思います。
それほど多くも無いんですけどね。

ソニーの初代CLIE(クリエ)

昔、ソニーなにをトチ狂ったのか発売したPDAです。
昔のソニーは時々、冒険的な商品を出すことがありました…。NEWSとか。

当時、PalmというPDAが人気でした。従来、PDAは、各社独自OSを搭載しているのが常だったのですが、Palmに搭載されていたPalm OSは他社にも提供され、HandspringやIBMからも、Palm OS搭載機が発売されました。

 Palm系のPDA
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PalmPDAは、MicrosoftがOS提供していたWindowsCE系のPDAと違い、軽快・簡便を旨としたPDAで、スケジュールやアドレス帳などの個人情報管理*1が重視されてました。

CLIEも、PalmPDAの一つです。ちなみに、CLIEという名は機種名ではなく、「VAIO」のようなブランド名です。

個人的見解による使用感

私は、少しの間、CLIE初代機であるPEG-S500Cという機種を使っていました。
CLIE初代機は、カラー液晶版、モノクロ液晶版の2種類があるのですが、PEG-S500Cはカラー液晶版です。

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ascii.jp

ちなみに、少しの間、というのはこれが知人からの借り物だったからです。

残念ながら、あまり私の好みではなく、この時はPDAを買おうとは思いませんでした。
気に食わなかった理由は、Palm OS特有の文字入力方法に馴染めなかったからです。
Palm OSでは、graffitiという文字入力方式が採用されてます。
これはスタイラスペンでアルファベット風の一筆書き文字を書くことで、文字入力を行う方式です。
私は、このgraffitiによる日本語入力にどうしても馴染めませんでした。
これは実際試さないと、何が問題なのかピンと来ないかもしれません。暇な方は、適当な文章をローマ字で手書きしてみてください。ゆっくり書いてれば問題な いかもしれませんが、手早く書こうとすると間違って日本語で書いてしまうことがあると思います。私は不器用なので、これを連発してました。
Palm 使いの方によれば、graffiti入力になれてしまえば快適だそうです。確かに、その方の入力速度は、次回触れようと思っているPocketPCなどで は実現できないものでした。私もgraffiti入力が苦にならなければ、購入していたと思います(モノクロCLIEの方を。理由は 後述)。

なお、PEG-S500Cは、他にも液晶表示が暗いという欠点がありました。半透過型液晶を採用しているため、屋外での視認性はまずまずなのですが、室内に入るとかなり厳しかったです。正直、カラー液晶ということにしばらく気づかないレベルでした。
実は貸してもらえたのも、この液晶にブチ切れた知人が別のPalm機を買ったからだったり。
フォローでもないですが、モノクロ液晶版のPEG-S300は、なかなか評判良かったです。

ちなみに、PEG-S500Cは、携帯電話やPHSを有線接続してのインターネット接続にも対応しており、メールやWebサイト閲覧が可能でした。
ただし、解像度が160×160(ドット)でしたので、Web閲覧は実用的とは言い難いものでした。
ついでに、当時の携帯電話の通信速度は9.6Kbpsです。9.6Mbpsでも960Kbpsでも96Kbpsですら無く、9.6Kbpsです*2
ネット接続可能と言いつつ、Webのページサイズが小さい当時でも、Web閲覧は苦しいところです。実用的に使えるのは、せいぜいメールくらいでした。あと、外出先でPEG-S500Cと携帯電話をつないでゴソゴソやってる様は、半ば不審者だったと思います。

なんだかネガティブな空気になってしまいましたが、屋外使用でのスケジュールやアドレス帳は使いやすかったですよ。さくさくした動作は魅力でした。
あと、小型軽量で持ち運びが苦にならないところも良かったです。

というところで、次回に続きます。
次回はCASSIOPEIA E-700について。

 

 

*1:当時、こういった情報の管理機能をPIM機能といってました。

*2:PHSなら32Kbps又は64Kbpsと多少マシでした。