Man On a Mission

システム運用屋が、日々のあれこれを記録していくブログです。情報処理技術者試験の話題多し。高度試験の攻略なども。最近はやや歴史づいてます…。

ITサービスマネージャ試験のメリット

先日、ITサービスマネージャ試験について記事を書きましたが、そこで触れたとおり、この資格は高度試験の中でも知名度が低いです。
IPAさんの宣伝活動に期待したいところですが、せっかくブログをやってるので、ここは一つ、自分でITサービスマネージャ試験の紹介を行うことにします。

 とはいえ、ITサービスマネージャ試験の概要については、以前の記事でやりましたし、そんなものを読んだところで、じゃあ受験してみるか、とはならないでしょう。
そこで、

ITサービスマネージャ試験のメリットを全力でアピールしてみる。

というタイトルで、メリットをアピールしまくろうかと思いましたが、そういう記事だとテンション高く書く羽目になって疲れるので、いつもどおりユルく書きます。
写真週報じゃあるまいし、全肯定なんざ気持ち悪いしね(わかりづらい例え)。   

ITサービスマネージャ資格で得られたメリットをユルく紹介してみる

さて、ITサービスマネージャ試験のメリットを思いつくまま挙げていきます。*1
私の場合こういうメリットがあった、という程度のものですので、あまり深く考えず読み飛ばしてください。

マネージャという名前がついてるのでなんか凄そう

いきなりバカみたいな見出しですが、以外とメリットがありました。
資格名にマネージャとつくと経営陣が、凄い資格なんじゃないかと勝手に勘違いしてくれます
特に、技術畑の出身でない経営陣からの受けが良いです。
(私の務める会社では、ですが)。
まれに、実力以上の過大な評価をされて困らされたりしますが、実力が伴っている人には、大きなメリットになるのではないでしょうか。(同じように経営陣が評価してくれれば。)

ITILを取らなくてよくなった(かも)

IT運用に携わるものには、ITサービスマネージャよりもITILファンデーション資格の方が有名だと思います。
しかし、このITILファンデーション、受験料が2万円超とそれなりに高いです。
また、試験内容的には、ITIL用語や基本的な概念を問うものが中心で、あまりやってて楽しい勉強ではありません。(個人の感想です。)

IT運用に携わる方は、ITIL資格を取得するよう、会社からお達しが出る場合があると思います。私の務める会社でも出てます。
しかし、上記の理由により、私はあまり気が進みませんでした。
そこでITサービスマネージャです。上司に「運用についての高度試験」である事を説明すると*2、その後、ITILファンデーションを取得しろとは言われなくなりました。
まあ、本当は試験の位置づけも異なるので、ITILファンデーションも取得しておくに越したことはないんですが。
(あと、ITサービスマネージャ試験では、ITIL用語を知っていることが前提であり、ITIL知識が不要なわけではありません。)

嘘がうまくなる

午後2(論文)では、様々な出題があるので、よほど経験豊富な方でもなければ、実際の経験だけで対応することが難しいです。
そこで、聞き及んでいる事例や書籍等で読んだことを、過去の経験とミックスして論文に仕立てあげることが多くなります。
つまり、厳密に事実を積み立てて論文を書くとは限りません*3
しかし、あまり現実的でないことを書くと不合格にされますので、本当っぽくうまいこと論文を書かなければなりません。そのため、論文の練習を繰り返してると、精度の高い嘘が書けるようになります。 …これ、メリットか?

運用プロセス分析のきっかけになる。

前項3つは、割とどうでもいい項目で、本命はこちらです。
午後2では、指示されたテーマについて、大体、二千〜三千文字くらいの論文を書くことになりますが、問題文の最後には「あなたの経験と考えに基づいて論述せよ」という決まり文句が出てきます。
すなわち指示されたテーマについて、「どのような背景で、どのような事象が起き、それに対して何を行ったか」全て自分で考えて論述しなければならないのです。

この試験の勉強では、過去問を使って論文作成の練習を行うことになります。
過去、様々なテーマが出題されてますので、それらに対して、このようなケースではこう運用するべき、こういった問題が予想される、などと一つ一つ考えて論文を作成していくわけです。これが、運用プロセスを見直すきっかけとなります。
普段、これほど多様なテーマに対して深く考えるという事はなかなかありません。
私も、問題があるにも関わらず、課題として上がっていない運用プロセスが結構あることに気付かされました。(ちゃんと考えて仕事しているつもりだったのですが…。)

実は、前項、「嘘がうまくなる」で書いた「聞き及んでいる事例や書籍等で読んだことを、過去の経験とミックスして論文に仕立てあげること」の本当のメリットはこれです。
本来のあるべき姿や予想される問題を洗い出し、改善策を立案するのに、上記の論文作成が効果的なのです。

まあ、机上の空論と言われればその通りで、実際の改善時には、様々な要因で上手く行かないこともあるのですが、それでも、問題に気づいてすらいない状態よりは、はるかにマシだと思います。

最後に

さて、ITサービスマネージャ取得のメリットを挙げてきましたが*4、やっぱりちょっと弱いですね。
個人的には、上記に加えて、報奨金が貰える、人事評価に(少し)プラスになる、多少ハッタリになる、といった点で十分利用価値があるのですが…。

※ついでにもうひとつメリットを追加すると、論文試験ではシステムアーキテクトと並んで比較的取得しやすい(らしい)ので、プロマネITストラテジスト受験前の経験稼ぎに利用できる、との話もあるようです。

 

 

*1:やれ報奨金だの人事評価への影響だのの、他の資格と共通するメリットは出来るだけ省きます。

*2:マイナーすぎて上司もどんな試験か知らなかったのです。

*3:というか、大抵、事実を改変したり、自分の体験ではない事例を入れ込んだりします

*4:真面目なものは一つだけでしたが