Man On a Mission

システム運用屋が、日々のあれこれを記録していくブログです。情報処理技術者試験の話題多し。高度試験の攻略なども。最近はやや歴史づいてます…。

マイナンバー制度による想定外の波及

マイナンバー制度が施行されてからしばらく経ちますが、最近、こんな記事が出ました。

gigazine.ne

各PCメーカーいわく、「マイナンバーが保存されているPCは修理出来ません」とのことです。
上記の記事では、富士通エプソンダイレクト、HPといったメーカーが取り上げられています。

 マイナンバー制度では、個人情報保護法などと比べると罰則が強化されており、意図的にマイナンバーを盗用したり、不正提供すると刑事罰が適用されます。
さらに、両罰規定が設けられているので、従業員が違反行為をした場合は、雇用主にも罰金刑が科されることもあります。
(私は専門家では無いので、罰則規定の詳細は他サイトに譲ります。)

上記記事ではPC修理規定の改変について、罰則強化が背景にあるような記載となっておりますが*1、実際の理由は不明です。

他サイトの記事を探してみると、日経コンピュータの「ITpro」に富士通の広報からの説明が載っていました。

itpro.nikkeibp.co.jp

いわく「個人番号関係事務の委託とみなされることが予想されたため」とのことです。
また、「お客様が誤って個人番号が含まれた装置を修理依頼することのないように、規定に明記することにした」との説明もあります。
ITproの記事では、続けて、複数の弁護士による見解が示されていますが、ここでは言及しませんので、興味のある方はリンク先をお読みください*2

※ちなみに、上記記事2ページ目で取材を受けられている水町雅子弁護士の見解については、ご自身のブログにて詳細が掲載されております。

d.hatena.ne.jp

さて、ここまでクドクド書いてきましたが、私はマイナンバー制度に詳しいわけではありません。
それなのに今回マイナンバーの話をしているのは、今日、実際に「マイナンバーが記録されてたら修理できませんよ」と言われたからです。
(正確には、私が直接言われたのではなくて、チームメンバーの人が言われました。)

マイナンバーが記録されている場合は修理できません

今日、私のチームが担当しているシステムで、あるサーバのHDDが1台故障しました。
当然ながらRAID構成となっており、ホットプラグにも対応していますので、対応としては某ベンダー保守によるHDD交換のみです。
そこで、チームメンバーに指示を出し実際の対応を行ってもらったのですが、ベンダーへ連絡した際「マイナンバーが記録されていると修理できない」と言われたそうです。

当該サーバでは、というか、私のチームの担当するシステムにマイナンバー情報は格納されてないので、それでトラブルになったわけでは無いのですが、そう言われると今後のことが気にかかります。
幸い、実対応を行ったチームメンバーが、マイナンバーが記録されていた場合どうしたら修理できるのか、聞いてくれてました。

某ベンダー窓口の方いわく、

  1. マイナンバーを消去する
  2. HDD返却不要サービスを利用する

いずれかの方法になるとのこと。

項番1は、そもそも壊れているHDDをどうやって消去するのか、という話で、消磁器でも保持してないと出来ません。

項番2。ベンダー側からすると、HDD交換ができかねるのは、マイナンバーが記録されているHDDを回収したくないからです。
なので、故障したHDDを引き取らない、HDD返却不要サービスを利用すれば解決します。
ただし、HDD返却不要サービスを利用すると、従来の保守料金に上乗せされてしまい、ユーザー側からすると余計な費用がかさむこととなります。廃棄費用も別途かかってしまいますね。

今後は、こういった面も考慮にいれる必要が出てくるのですかね。なんとも面倒な時代になりました。

今回はサーバでしたが、事務所で使ってるPCが故障した場合どうなるんでしょうか。
もし、総務部とかでマイナンバーをローカル保存してたら、修理不可PCに該当することになります。今回のように、最初に確認されて、規定通りに修理拒否となるのでしょうか?
以下のサイトでは、とあるベンダーが、「パソコンを故障したまま戻すようなことはない(ユーザーからの申告がある場合を除く)、この半年、故障したパソコンを修理せずに戻した実績はない」と言い切ってますが、はたして…。

www.j-cast.com

 

 

*1:そうはっきりと書いているわけではないですが。

*2:2ページ目以降を読むには、当該サイトへの登録が必要です。