読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Man On a Mission

システム運用屋が、日々のあれこれを記録していくブログです。情報処理技術者試験の話題多し。高度試験の攻略についても書いてます。

データベーススペシャリスト合格体験記

去る2016/11/14に、平成28年度秋期の基本情報技術者および情報セキュリティマネジメント試験の合格発表がありました。
遅ればせながら、合格された方はおめでとうございます。
残念ながら不合格だった方。勉強したことは確実に力になりますので、あまり引きずらず、次回へ向けて気持ちを切り替えましょう。

さて、今回の記事はデータベーススペシャリストの合格体験記です。
2015年春期の合格なので結構前です。忘れる前に、当時を振り返りつつ書いておきます。

 とはいえ、実のところ、あまり書くことはなかったりします。
以前、簡単に記事にしたことがあるのですが、言いたいことはほとんどそこで書いたような。

oplern.hatenablog.com

まあ、それでもこれから受験される方には、多少なりとも参考になる部分もあるかもしれませんので、時間がある方は見てってください。

受験の動機

これまで高度試験は、2014年春期に情報セキュリティスペシャリスト、2014年秋期にネットワークスペシャリストと受験してきましたが、実のところ、データベーススペシャリストを受けるつもりはありませんでした。
そもそも普段の業務では、あまりDBに深く関わることがないんですよね。
なので、ネットワークスペシャリストの次は、春期試験をスルーして、秋のITサービスマネージャの受験を考えていました。
しかしながら、たまたま会社の資格名簿を見る機会があり、そこで、情報セキュリティスペシャリストネットワークスペシャリストデータベーススペシャリストスペシャリスト系3種全て*1を取得している人がいないことに気づきました。
で、うまいこと取れれば会社初になるし、せっかくだから挑戦してみようかと思ったのが受験のきっかけです。
会社初といっても、誰も気づかないだろうし、ただの自己満足なんですがね。
もちろんこんな理由だけで受験したわけでなく、これは動機の2割くらいです。あとの8割は報奨金です。
(いや、1割くらいはちゃんと勉強しようと思った…ような気がします。)

以上の通り、ちょっと情けない動機で受験してますが、それでも勉強にはなりました。
もっとも、私の場合、業務でDB設計をすることはないので、直接、仕事に役立つケースはあまり無いのですが…。

使用したテキスト(参考書)

過去にも何度か書いているのですが、私の場合、まず、IPAの過去問を読んで、どういった内容が出るか大まかに把握した後に、勉強に使うテキストを選択します。
最初に過去問を読むのは、使えるテキストかどうかの判断をミスらないためです。
基本情報技術者を受けた時、最初に今一なテキストを買ってしまったので、それ以来、一貫してこのやり方を通しています。
データベーススペシャリストでは、以下のテキストを使用しました*2

多分、これ1冊で十分だと思います。


ただ私の場合、多少、時間的余裕があったので、以下の本も読みました。こちらは試験対策本ではありません。

DB設計の基礎知識を中心に、パフォーマンス改善やバッドノウハウについてまで言及した本です。
データベーススペシャリスト試験でも取り上げられる内容が多いので、DB設計をきちんと勉強したことが無い方(私です)は、時間があれば一読するのも良いと思います。

もう一冊。

こちらは直接的には試験に関係しない、やや実務寄りの内容です。
結構古い本なので、新品での入手は難しいと思います。
前から持ってた本なのですが、データベーススペシャリストの試験範囲はかなりDB設計に片寄っているので、あえてDB設計以外の部分を勉強するために再読しました。
私の場合、あまり試験偏重になると、モチベーションが保てないので…。
以下、個人的所感。
机上の勉強ではあるのですが、こういった実務的な内容を知ることで、基礎理論面においても理解度に差が出るように感じています。
かなり時間に余裕があって、あまり業務でDBに携わったことが無い方は、一読するのも良いかと。入手できればですが。

あと、ついでにWebサイトの紹介など。
DBスペシャリスト試験については、多くのWebサイトが取り扱っていますが、その中でも、特に私が参考にしたサイトを紹介します。

www47.atwiki.jp

午前対策

さて、ここから私が行った勉強方法について書いていきます。
まず午前。といっても、直前の高度試験に合格しており、午前1は免除でしたので、午前2についてだけ。

正直、私は情報技術者試験は午後が本番と考えてます。なので、午前問題の勉強にはあまり時間をかけません。
特に、高度試験の午前2については、過去問と同様か又は全く同じ問題が繰り返し出たりするので、あまり時間をかけず、ほぼ過去問演習だけで対応してます。
データベーススペシャリストでは、試験本番が近くなるまでは、すきま時間に過去問を解くくらいでした。後は、試験3日前くらいに、過去3年分の過去問演習を行ってます。
うろ覚えなのですが、実際の試験の点数は90点ちょいくらいだったと思います。

午後対策

他の区分と同様に、やっぱりメインは午後です。
データベーススペシャリストは、過去問演習による練習が重要となります。
データベーススペシャリスト受験を経た個人的感想なのですが、勉強というよりは練習です。
特に、概念データモデルと関係スキーマを完成させる問題を、いかに速く解けるかがキモになってきます。

午後1

午後1に必要な知識は、基礎理論、DB設計、SQLです。もちろん、この3つ以外の問題も出ることはでます。
しかし、最初に上げたテキストや、Web上の情報からも分かるのですが、試験範囲の全てを網羅しようとすると範囲が広すぎ、かつ出題も不確実です。
費用対効果が極めて悪いので、私は、上記3分野以外、無理に勉強することはやめました。60点以上で合格なので、基礎理論、DB設計、SQLで点数が取れれば、十分です。
データベーススペシャリストでは、この手の割り切りが多かったです。)
午後1は、3問中2問を選択して回答することとなりますが、先に述べた3分野が中心となっている問題を選択することで、合格圏内が狙えます。
私が受験した2015年度の試験では、問1が基礎理論とDB設計、問2がDB設計とSQL、そして問3はDBの性能に関する出題でした。
当然、問1、問2を選択しています。

それぞれの分野の勉強について。
基礎理論の問題は、かなり固定化されたパターンの出題です。テキストを参考にして、ひたすら過去問を解くだけです。慣れればさほど難しくないと思います。
DB設計は後述する午後2とかぶるので、午後2勉強後に数問解いておくだけで対応できました。
SQLについて。昔はSQLの問題を避けることも可能だったということですが、近年は回避できなくなりました。
まあ、仮にも資格名がDBスペシャリストなので、よいことなのでしょう(?)。
そんな難しいものは出ないので、改めてSQLを勉強する必要はなく、ひたすら過去問で練習することであらかた対応できました。

正直、全体的にはあまり難しい内容はありません。問題は時間が足りないことです。
私の場合、一通りの解き方を身につけた後、今度は、タイムを縮めることに重点を置いて過去問で練習しました。
ちなみに実際の試験の点数は、確か70点台前半くらいだったと思います。あまり高い点数は取れてません。

午後2

午後2は、2問中1問の選択制ですが、原則、DB設計の問題を選択することにしました。
理由は、午後1と似たようなもので、DB設計以外の問題が、範囲広すぎ/出題不確実で、費用対効果が悪いことです。
DB設計は、概念データモデルと関係スキーマを完成させる問題が中心です。
勉強法は相変わらず、過去問演習ですが、かなり時間が厳しいです。
タイムを縮めるべく、過去問でひたすら練習しました。

で、過去問をひたすらやりこんでると、たまに、IPAの公式回答に納得いかないことがありました。
(もちろん、自分がよくわかってなかっただけです。)
その場合、講評を読んで、どうしてその解答になるのか確認しました。
講評で言及されてないこともあるので、必ずしも対応できるわけではないのですが、IPAの要求する解答パターンを把握することは結構重要だったように思います。
ちなみに実際の試験では、問1が物理設計やら集合演算、性能についての出題、問2がDB設計でした。
当然、迷わず問2を選択。点数は、70点台後半くらいでした。

時間が足りない!

データベーススペシャリストの一番の難関は、時間が足りないことです。
実は、午後1、午後2とも時間内に全て解くことはできませんでした。
それでも、一応合格点をクリアしています。
情報技術者試験はどれもそうですが、データベーススペシャリストでは特に、最後まで諦めないことが肝心かもしれません。

精神論はさておき、午後問題の問題文は、結構な長文ですので、これをちんたら読んでると時間がいくらあっても足りません。
試験では、問題文の読み方を工夫する必要があります。
私の場合、問題文全体をざっと流し読みし、その後、設問を読んで問題文の関連箇所から回答を導き出すようにしていました。
高度試験の午後問題では、問題文ががっつり構造化されているため、どこになにが書いてあるか大まかに把握→設問を読んで、関連する箇所を探す、といった読み方でも解けます。
これは、情報セキュリティスペシャリストを受験したあたりから行ってるやり方です。
データベーススペシャリストでは、箇条書きが多いこともあって、主語に注目することで、何について述べているのかがすぐわかります。
概念データモデルおよび関係スキーマを完成させる問題では、主語=テーブルだったりすることも多いので、特に有効です。
冒頭に上げたテキスト「情報処理教科書 データベーススペシャリスト」でも、同様のやり方が示されていましたので、詳細はそちらをご参照ください。

おまけ:定規について

データベーススペシャリストでは、概念データモデルの問題や、リレーションシップを記入する問題で、定規を使用します。
先に紹介したWebサイトでは、テンプレート定規を薦めています。そこまでやらないにしても、最低限、定規は透明なものを使った方が良いかと思います。
概念データモデルの問題では、定規の下が透けて見えるのとそうでないのとでは、作図スピードに差がでます。こんな、一見しょうもないと思えることが重要となるくらい時間が足りないのが午後試験です。
上記Webサイトでは、他にもシャーペンや消しゴムについても言及しています。時間が厳しいと思われる方は、こういった点で工夫するのも良いかと思います。

 

 

*1:エンベデッドを除く。私の勤務している会社は組み込み系はやっておらず、取得者もおりません。

*2:最新版を掲載。実際に使ったのは、これより前の版です。