前回、戦時中の共同炊事について触れました。
共同炊事は、戦時下で次第に悪化する配給状況のなか、隣組の3〜4世帯分の食事をまとめて作ることで材料や燃料の無駄を少なくしようとしたものです。
ちなみに、隣組は国民統制のための末端組織です。隣組を通して、勤労奉仕や防火訓練に参加させたり、資材を供出させたり、国債を買わせたりといったことが行なわれました。
他にも、隣組のメンバー同士で相互監視が行なわれ、国家に批判的なことを言うと密告されたりします。
隣組について、詳しくは下記の記事をご覧ください。
さて、「戦時下で次第に悪化する配給状況」などとさらりと述べたものの、配給制が行なわれたということまではともかく、その配給制が具体的にどのようなものであったかまで知っている方は少ないと思います。
…というわけで、今回記事は簡単ながら配給制についての説明です。