春の情報処理技術者試験まで、約3週間となりました。
この時期に来ると、スキマ時間も勉強に充ててる方が少なくないと思います。今日は、私が受験時に行っていた、スキマ時間の活用例を紹介します。ご参考まで。
スキマ時間でも午後対策がしたい
さて、スキマ時間での勉強となると、大抵の人は午前問題の過去問を解いてたりします。ですが、情報処理技術者試験のキモは午後対策にあります。そのため、午前問題をいくら解いても(全くの無駄ではありませんが)、効果は限定的だと思っています。
ただ、午後対策が重要と言っても、スキマ時間に長文の午後問題を解くのは現実的ではありません。
では、どうすればよいか?
私が行っていた、スキマ時間での午後対策は「午後の問題文を読む」ということです。解くのではありません。問題本文から設問、解答まで順に読むだけです。
この方法は、わくわくスタディワールドの方も言及されていたと思います(残念ながらそのへんが書かれた記事を見つけられませんでした)。
ただし、私の経験では、応用情報技術者/情報セキュリティスペシャリスト/ネットワークスペシャリストでは有効ですが、データベーススペシャリストあたりはすこし効果が薄いように思います*1。
ITサービスマネージャでは、午後1が苦手な方には効果的かと思います(そうでなければ、論文のネタとか組み立てとかを考えてた方が良い…かな。)。
なぜ、問題文を読むのか
この「午後の問題文を読む」ことの主な目的は、問題文に慣れることです。
情報処理技術者試験の勉強を始めた頃、問題文の内容が頭に入ってこなかったことはないでしょうか?業務文書とも若干違うこの手の文体は、普段なかなか読むことはありません。慣れるまでは読むのに苦労される方もいると思います。
問題文を読み、慣れ親しむことで、叙述された内容がすんなり理解できるようになり、文章構造の把握もしやすくなります。さらに問題文と設問のパターンも頭に残すことができます。問題文によっては、知識の再確認にもなるでしょう。
ぜひお試しいただきたいと思います。
対象とする過去問題は、すでに演習済みのものか、または出題時期が古くて演習を行う予定が無いものをおすすめします。
問題文はIPAからダウンロードすることになります。ただし、平成20年度以前の問題を利用される方は、以下の点にご注意ください
情報セキュリティスペシャリストを受験される方
平成20年度以前の試験で、情報セキュリティスペシャリストに該当するのは、情報セキュリティアドミニストレータおよびテクニカルエンジニア(セキュリティ)です。
(両者を統合したのが情報セキュリティスペシャリストです。)
応用情報技術者を受験される方
平成20年度以前の試験で、応用情報技術者に該当するのはソフトウェア開発技術者です。ただし、プログラムは応用情報技術者より概ねレベルが高く、また出題範囲は応用情報技術者より狭いです。どの問題を読むかは、少し選定が必要となるでしょう。