Man On a Mission

システム運用屋が、日々のあれこれや情報処理技術者試験の攻略を記録していくITブログ…というのも昔の話。今や歴史メインでたまに軍事。別に詳しくないので過大な期待は禁物。

情報処理安全確保支援士 ねっとり観察日記

本ブログでは、情報処理安全確保支援士について、何度か取り上げております。
しかし、3年で15万円とかいった詳細が判明してからは、私自身は登録する気を失くしました。
今は、以前の記事で書いた通り、この騒動の顛末がどうなるのか、野次馬的にねっとり見守っているところです。

oplern.hatenablog.com

さて、今日は、情報処理安全確保支援士について、興味深い記事を見つけたので、ちょいと取り上げてみようかと思います。
ちなみに、タイトルは観察日記としてますが、言うほど観察してませんので、情報の鮮度は今ひとつです。

情報処理安全確保支援士制度が絶賛低空飛行中です

取り上げるのは、以下の記事です。

itpro.nikkeibp.co.j

 上記サイトは、メンバー登録しないと2ページ目以降が見れません。
ただし、本ブログで取り上げるのは、最初の1ページ目、情報処理安全確保支援士への対応について、主要企業への聞き取り調査部分となります。

情報処理安全確保支援士は、登録に約2万円、資格維持のために15万円/3年(講習の受講費用)が必要となります。
高額な割に、現段階では明確なメリットも無く、個人での負担はかなり厳しいと言わざるをえません。
(11月16日時点の申請数は約400人だそうです…。)

しかし、所属企業が登録/維持費用を負担してくれるなら、話は別です。
上記記事では、情報処理安全確保支援士の推奨や維持費負担のスタンスについて、各企業へ聞き取り調査を行っています。
聞き取り調査の回答件数は10社、そのうち、明確に登録/維持費用を負担する方向で検討しているのは、2社、野村総合研究所、ラックだけです。
回答した10社は、NECNTTデータ等、大手企業が名を連ねていますが、上記2社を除く8社の回答はいずれも芳しくありません。

富士通なんかは、登録により、情報漏洩を起こした際に刑事罰が科せられることを指摘しており、むしろ非推奨であるようにも取れます。
(2ページ目の記述)
なお、情報処理安全確保支援士の登録を抹消しても、守秘義務とその罰則規定は引き続き適用されます。

経産省は2020年までに3万人超の情報処理安全確保支援士の登録を目指すとしていますが、やはり、かなり厳しい状況かと。

そういえば、11月初旬に、IPAより講習制度の詳細が発表される予定でしたが、なんか、検討中だから下旬まで待て、とか書いてありますね。
評判が悪いから見直しをかけてる、とかならいいんですけどね。グダグダ感。

www.ipa.go.jp

それから、こちらの方は会社に講習費用負担を相談したそうですが、拒否されたとのこと。

smsec.hatenadiary.jp

拒否理由の2つ目、「費用捻出する事の妥当性を責任者に説明出来ない」は、現状、打破できない壁ですね。
仮に、私が勤務先に陳情しても同じ回答が返ってきそうです。
今後、情報処理安全確保支援士が上昇する目はあるのでしょうか…。