【大日本帝国の国土】戦前日本の面積と人口
前々回にて、戦前日本の領土や委任統治領など、太平洋戦争以前の日本の統治領域について書きました。
前回はその補足として戦前日本の標準時について書いてますが、今回記事も同様に補足記事です。
戦前日本の統治領域の面積やら人口やらについて書き忘れてたので、そのへんを。
戦前日本統治領域の面積
まずは、第日本帝国の統治領域の面積について(租界除く)。
「日本帝国統計年鑑」昭和7年版によると、以下の通りとなっています。単位はいずれも平方キロメートル。
日本領土
内地:382,309
(本州、四国、九州、北海道、沖縄)
朝鮮:220,741
台湾:35,846
澎湖島:127
樺太:36,090
日本領土は合計で、675,113平方キロメートル。
租借地
関東州:3,462
委任統治区域
南洋群島:2,149
一部統治区域
南満州鉄道付属地:290
合計
以上。すべて合わせると681,013平方キロメートルとなります。
外務省によると、現代日本領土の総面積は約378,000平方キロメートルということですので、租借地などを抜きにしても30万平方キロメートル弱ほども広かったわけです。戦前日本は「大日本帝国」などとわざわざ「大」をつけて自尊心を満足させてたわけですが、まあ、この大きさなら外聞的にもギリギリ許せる…のか?
ちなみに、現在、世界最大面積を誇るのはロシアなのですが、こちらが17,098,242平方キロメートル、2位のカナダは9,984,670平方キロメートルだそうです。ごめんなさい。やっぱり「大」は無しで。
戦前日本統治領域の人口
お次は人口。
昭和11年の第55回日本帝国統計年鑑より(調査は昭和5年時点)。単位は人。
日本領土
内地:64,450,005
(本州、四国、九州、北海道、沖縄)
朝鮮:21,058,305
台湾:4,592,537
樺太:295,196
租借地
関東州:955,741
委任統治区域
南洋群島:69,626
一部統治区域
南満州鉄道付属地:372,270
合計
合計で、91,793,680人。
なお、この数値には、内地人(北海道、本州、四国、九州、沖縄)と外地人(朝鮮、台湾)といった日本国民だけでなく、中国籍や南洋群島の在来住民の人なんかも含まれています。
内地人のみでの合計は65,265,803人となり、残り3分の1は言葉も文化も異なる人々だったわけです。
大日本帝国も現代日本も、口を開けば「一億火の玉」だの「一億総活躍」だの一億一億クソうるせえ傾向がありますが、現代日本はともかく、大日本帝国時代の「一億」ってのは割と大きめに盛ってた数字だったわけですね。
主な参考資料
本記事を書くにあたり、以下の書籍を主な参考資料にさせて頂きました。
昭和史
事典 昭和戦前期の日本―制度と実態