Man On a Mission

システム運用屋が、日々のあれこれや情報処理技術者試験の攻略を記録していくITブログ…というのも昔の話。今や歴史メインでたまに軍事。別に詳しくないので過大な期待は禁物。

【拳銃・小銃】銃弾はどこまで飛ぶの?【飛距離】

先日、陸自の射撃訓練中に、81ミリ迫撃砲(L16?)の実弾1発が高島市の国道303号近くに着弾、民間車両を損壊したという事件がありました。

迫撃砲誤射、陸自操作ミスか 2発着弾点不明後も訓練続行 : 京都新聞

1発目と2発目の着弾点が不明となっていたにもかかわらず訓練は続行され、問題の迫撃砲弾は3発目だったとのこと。14日午後1時15分ごろに発射した砲弾が民間車両を損壊、午後2時半ごろに滋賀県警から民間車両に損壊があったという連絡受け、午後3時に訓練中止となったようです。
人身被害が無かったことは不幸中の幸いといったところですが、なんというか、色々な問題を抱えてそうな事件ですね。

この事件を受けて、自由でも民主的でもないJ党のヒゲが「実弾が演習場の外に出ることはあってはならない」とか「同種弾薬の射撃中止は当然の措置」だとかヌカしてるようですが、2018年6月21日に発生した沖縄県名護市の流れ弾事件に対してはシカトしてますので、個人的にはただの人気取りで政治家としての誠実さなどは持ち合わせていないと思っています。
ちなみに、沖縄では復帰後28件にのぼる流弾事故が起きてますが、米軍は日米地位協定の排他的管理権を盾に県警の基地内立ち入りを拒否することが多いです。

閑話休題、今回記事は上記事件を受けて迫撃砲についての説明を…と思ったのですが、あまり語りたいこともなかったので、沖縄の流れ弾事件の方から、銃弾の飛距離について書くことにしました。
迫撃砲については、そのうちいつか書きたいことができた時に。

銃弾の飛距離

さて、銃弾の飛距離ですが、これが割と遠くまで飛びます。たぶん、多くの方が思っているよりも飛距離が長いです。
銃弾の飛距離は、銃や弾薬によって変わってきますが、さらには気温や天候、気圧、海抜によっても違いがあります。とはいえ、あまり細かいことをいってもしょうがないので、ここでは弾薬ごとの平均的条件下での飛距離について掲載します。

弾丸の飛距離一覧

弾薬 平均海面での最大射程(km)
22LR ホローポイント 1.38
22LR ソリッドポイント 1.49
223レミントン ボートテイル SP 3.54
243ウィンチェスター フラッドベース 3.66
30-30ウィンチェスター 3.35
30-06フラットベース 3.81
30-06ボートテイル 5.18
38スペシャル ワッドカッター 1.52
38スペシャル+P 1.95
9mmパラベラム 1.73
357マグナム 2.16
45ACP 1.34
44マグナム 2.29

代表的な弾薬について簡単・適当に説明します。
(ざっくりとした説明ですし、また弾薬全てについては説明しません。なので、詳しく知りたい方はWebとか検索してみてください。)

22LRは、初期の銃器トレーニング、小規模な狩猟などで用いられることが多い小口径弾薬です。
223レミントンは、M16アサルトライフルなどで使用される5.56×45mm弾です。
(5.56x45mm NATO弾ではありません。5.56x45mm NATO(SS109)弾は、223レミントンより装薬が多く、より重い弾頭になっています。)
38スペシャは、ポピュラーなリボルバーカートリッジで、日本警察が使うニューナンブM60やS&W M360(SAKURA M360J)でも使用されています。
9mmパラベラムは自動拳銃やサブマシンガンで広く用いられています。自衛隊も採用しているSIG SAUER P220や、米軍が制式採用するベレッタ92、対テロ作戦部隊が多く用いているサブマシンガンH&K MP5などで使用されています。
45ACPコルト・ガバメントことM1911自動拳銃などで使われています。
44マグナムリボルバー向けの大口径弾薬で、まあ、ダーティハリーの銃で使うヤツだと思っときゃよいです。

さておき、一番短いものでも1.34km、長いものだと5.18km。M16なんかに使える223レミントンが3.54kmですので、かなりの距離を飛ぶわけですね。
威力に関しても侮れないものがあり、最も小さな部類に入る22LRでも地面に落ちる寸前のエネルギーは0.69kgmで、「ショットガンの12番系マグナム弾の2号散弾1発が約50m先の標的に当たる打撃力に匹敵」するそうです。223レミントンになると、2.49kgmのエネルギーを有しています。
飛距離限界付近でも「ヘロヘロ飛んでくる威力の無い弾」というわけではなく、十分すぎるほど危険なわけですね。そら流弾事故も起きるよ…。

主な参考資料

本記事を書くにあたり、以下の書籍を主な参考資料にさせて頂きました。

[カラー図解]銃のギモン100