Man On a Mission

システム運用屋が、日々のあれこれや情報処理技術者試験の攻略を記録していくITブログ…というのも昔の話。今や歴史メインでたまに軍事。別に詳しくないので過大な期待は禁物。

【大日本帝国】日本海軍艦艇の建造費 その2【潜水艦・海防艦】

前回、日本海軍艦艇のうち、空母、巡洋艦駆逐艦の建造費について、いくつか例を挙げました。

oplern.hatenablog.com

前回予告した通り今回はその続き。潜水艦および海防艦の建造費についていくつか例を挙げます。なお、金額は計画建造予算からとなっております。

建造費だけ挙げて終わりというのも何なので、前回同様にいくつかの艦艇には簡単な説明もつけてみました。ただし、前回同様に雑な説明となっているので、正確に詳しく知りたいという方は、書籍などでお調べ下さい(前回同様になげやり)。

また、建造費のおおよその現代換算額も付けてます*1。それから、艦型の後ろの数字は基準排水量*2となっています。大きさの目安にでも。ちなみに、クソでかいことで有名な大和型戦艦の基準排水量は6万4000tです。
なお、日本海軍の艦艇種別については以前、記事を書いてますので、そちらをどうぞ。

oplern.hatenablog.com

それでは、以下、建造費の例を挙げていきます。

潜水艦

伊9潜型(2490t):2116万5000円(現代換算額:約215億1400万)

伊15潜型(2280t):2049万7200円(現代換算額:約208億3500万)

伊16潜型(2240t):2111万9000円(現代換算額:約197億3800万)

伊400潜型(3500t):2886万1000円(現代換算額:約269億7400万)

伊361潜型(1500t):971万9000円(現代換算額:約84億9000万)

伊201潜型(1070t):1232万5000円(現代換算額:約107億6500万)

呂35潜型(1000t):792万円(現代換算額:約80億5000万)

呂100潜型(550t):471万3500円(現代換算額:約47億9000万)

伊9潜型、伊15潜型、伊16潜型は、それぞれ巡洋型潜水艦の甲、乙、丙に該当します。
甲型は司令部施設を持ち潜水戦隊の旗艦を努めます。乙型は汎用型で太平洋戦争での主力大型潜水艦となりました。丙型は雷装に重点がおかれたものです。航空偽装が撤去されて船体上スペースに余裕があったため、「甲標的」の母艦としてハワイ攻撃にも参加しました。太平洋戦争末期には「回天」搭載艦にもなっています。

海防艦

海防艦丙(800t):501万5000円(現代換算額:約43億8000万)

海防艦丁(900t):536万3000円(現代換算額:約46億8400万)

海防艦」という名称は、本来、旧式になった戦艦や装甲巡洋艦などが、第二線兵力として、また、その偉容を利して士官候補生の遠洋航海など外交任務に就いているものを指していました。
しかし、1937年(昭和12年)からの建艦計画で、新たに小型で航洋性の高い船団護衛用としての海防艦が計画されます。この時建造されたのが「占守」型ですが、その後、長らく海防艦は建造されませんでした。
しかし、太平洋戦争を目前に控えた1941年、船団護衛艦として海防艦の必要性が高まり大量生産されることになります。
海防艦丙型丁型は戦時急造のために簡易化を進めた艦で、丙型は燃費の良いディーゼル機関を、丁型はタービン機関を搭載していました。丁型ディーゼル機関の製造が間に合わないことを見越してタービン機関を採用したのですが、燃費が悪いために短距離護衛用として使い分けられています。

次回予告

さて、前回の空母、巡洋艦駆逐艦に続いて、潜水艦、海防艦の建造費について例を挙げましたが、まだまだしつこく建造費ネタが続きます。
次回は「特殊」な艦艇の建造費について。具体的には蛟龍、震洋、回天について取りあげる予定です。

参考資料

本記事を書くにあたり、以下の書籍を参考にさせて頂きました。

図説日本海軍入門

 

 

*1:それぞれの金額算出年が異なりますので、当時の建造費と現代換算額の比は、艦艇毎で相違があります。

*2:完成して航海可能な状態の艦艇に、乗員、全ての兵装、弾火薬、消耗品などを搭載するが、燃料とボイラー用の缶水を搭載しない状態での排水量。なお、排水量とは、船を海に浮かべた時に押しのけた水の重さです。