Man On a Mission

システム運用屋が、日々のあれこれや情報処理技術者試験の攻略を記録していくITブログ…というのも昔の話。今や歴史メインでたまに軍事。別に詳しくないので過大な期待は禁物。

私家版 ネットワークスペシャリスト攻略法 その4

午後対策 全般

ネットワークスペシャリスト攻略、メインディッシュとなる午後問題の対策です。
とはいえ、勉強のやり方は午前2と変わりません。
過去問を解きながら、解けなかった問題、解けてても自信のない問題については、しっかりと解けるようにしておく。
基本、これだけです。

「攻略もクソも当たり前のことじゃないか」という向きもおられるかと思いますが、ネットワークスペシャリスト試験に合格するためには、ひたすら真面目に勉強するしかない部分があります。
それだけ、付け焼刃が通用しにくい試験なのだと考えてください。

なお、上記で「真面目に勉強」と述べましたが、実はこの辺が今回の主題となります。
会社で、ネットワークスペシャリストになかなか合格できない方々に、勉強方法を聞いたことがあります。すると、漫然と知識を詰め込んだ後、漫然と過去問を解いて、漫然と正否カウントし、また漫然と別の過去問へ…という勉強方法の方が少なくありませんでした*1
勉強量はそれなりに多く、頑張ってはいるのですが、思った通りの効果は出ていない、という状況だったのです。つまるところ、勉強量が多いというだけの「真面目」ではよろしくないということですね。

ネットワークスペシャリストは、(よかれあしかれ)結局は試験ですので、その勉強の主目的は、安定して合格ラインを上回る得点力を身につけることです。
そのためには、解けなかった問題/解けてても自信のない問題について、不足している知識を補い、正解を導ける回答プロセスを身につける必要があります。
勉強の中心とすべきはこの部分であり、「安定して解ける」ようにならないまま、過去問演習の数をこなしても、その効果は限定的です。

それでは、得点力を得るために「不足している知識を補い、正解を導ける回答プロセスを身につける」ためにはどうすればよいでしょうか。
参考まで私がどのように勉強したかを挙げたいと思います。

不足している知識を補う

テキストの該当箇所を参照して自分なりのまとめを書きます。テキストを読むだけではダメで、その知識は十分に自分のものとはなりません(と思います)。アウトプットすることで、試験本番時に使える自分の知識となります。
なお、テキストだけでは不十分なケースが、割と多いことに気づくでしょう。
その場合は、以下のサイトで補足することをお勧めします

ネットワークエンジニアとして

上記サイトでは、試験向けの部分もまとめてくださってるので、こちらを中心にしてもよいでしょう。

ネスペイージス:ネットワークスペシャリストWeb教科書

 

基礎知識が足りないと思ったら、下記サイトも参考になります。

3 Minutes Networking

 

正解を導ける回答プロセスを身につける

テキストの過去問解説部分を参照し、理解に努めます。しかし、やはりテキストだけでは不十分に感じることもあるでしょう。
その場合、IPAの講評*2なども参考にして考えてみてください。
この勉強では、なぜその回答が正解となるのか?を説明できることを、達成の目安とします。

なお、この解答導出プロセスを集中的に解説しているのがネスペシリーズです。ここで苦戦される方は、導入を検討されると良いかと。

ネスペシリーズ


著者の方はWebサイトでも過去問解説されてるので、そちらも参照されると良いでしょう。

ネットワークスペシャリスト - SE娘の剣 -

 

また、ポケスタの速効サプリも、回答プロセスのヒントになると思います。

ネットワークスペシャリスト第2版 ポケットスタディ

 

なお、この回答プロセスについても、アウトプットを行いたいところですが、詳細に書いてると時間がいくらあっても足りません。
ポイントをまとめる程度でよいかと思います。

午後1、午後2の勉強法

午後試験は午後1、午後2と分かれていますが、勉強法は共通で、前節で述べたものとなります。

一応、それぞれの特性に合わせて、勉強時は下記に気を付けると良いでしょう。

午後1

3問中から2問選択することになります。時間は90分ですので、1問あたり40分強で解かねばなりません。
この時間制約がなかなか厳しいです。
過去問演習時は、40分の時間制約を設けて、時間内に解く訓練も兼ねましょう。
なお、傾向としてネットワーク技術についての設問が多いので、「不足している知識を補う」ための良い題材となると思います。

午後2

午後2の試験時間は2時間です。午後2では2問中、1問選択することになりますので、なんと1問を2時間かけて解くことになります。
ただし、その分、問題本文が長文で、じっくり読んでると時間が足りなくなります。幸い、問題本文は大抵、「前提条件→各設問に対応した段落」というように構造化されています。短時間で、文章構造と設問に関連するポイントを把握できるよう、トレーニングのつもりで演習をおこなってください。
午後1同様に時間制約を設けることをお勧めします。慣れてくれば、午後1よりは時間的余裕が出ると思います(それでも結構辛かったりしますが。)。

 

私家版 ネットワークスペシャリスト攻略法 その5 - Man On a Missionへ続きます。

 

 

 

*1:「漫然と」というのは、要は、あまり考えずに作業的な勉強をしている、ということです

*2:IPAの過去問題ページに掲載されている採点講評のことです。 IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題