しばらく前から、情報セキュリティスペシャリスト資格が変更されることが話題になっておりましたが、本日、経済産業省より、「情報処理安全確保支援士」制度開始のニュースリリースがありました。
サイバーセキュリティ分野において初の国家資格となる「情報処理安全確保支援士」制度を開始しました (METI/経済産業省)
一読した最初の感想は「サイバーサイバーうるせえ」でしたが、それはさておき、平成28年10月24日(月)より、IPAにて登録受付開始だそうです。
登録については、以下ページにて案内するとのことですが、10/21現在、当該ページはまだありません。
10/24開設とのこと。
http://www.ipa.go.jp/siensi/index.html
なお、当サイトでの情報処理安全確保支援士についての過去記事はこちら。
ニュースリリースの内容について、少し追ってみます。
1.情報処理安全確保支援士制度
2.情報処理安全確保支援士とは
いつものお題目です。
どうでもいいと言ったら言い過ぎですが、サイバーサイバーうるせえだけで受験/登録希望者にとってはあまり有用な情報はありません。
3.情報処理安全確保支援士となるには
以下のことが書いてあります。
- 情報処理安全確保支援士になるには試験に合格した後登録してね。
- 毎年講習受けなきゃならないよ。
- 制度開始から2年間は、情報セキュリティスペシャリストとテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)合格者は、試験を受けずに登録できるよ。
ここで一点気になるところが。
項番3、旧試験合格者は試験免除で登録できるとありますが、過去のIPAプレスリリース等では、この「旧試験」には、情報セキュリティアドミニストレータも入ってました。
しかし、このニュースリリースでは、情報セキュリティスペシャリストおよびテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)合格者のみしか挙げられてません。どうも変更になったっぽいです。
これはショックの大きい方も、結構いるのではないでしょうか。
4.情報処理安全確保支援士の通称名とロゴマーク
通称名と、ロゴマークが載ってます。
通称名は、前から言われてたとおり、「登録情報セキュリティスペシャリスト」、略して登録ペキパキじゃない登録セキスペだそうです。
なお、資格名の経緯を並べると…
情報セキュリティスペシャリスト → 情報処理安全確保支援士 → 不評 → 通称をつくろう → 登録情報セキュリティスペシャリスト
となって、なかなか味わい深いものがあります。いや、単なる憶測ですけど。
ついでに最初と最後を並べると、
変更前:情報セキュリティスペシャリスト
変更後:登録情報セキュリティスペシャリスト
という感じで、色々な内部事情が想像できてさらに味わい深い感じですが、第二戦闘配備中だし不明瞭な話はやめときましょうか。あ、ロゴマーク、ウイルス対策ソフトみたいですね。
5.試験及び登録に関するスケジュール
平成28年10月24日(月)登録受付開始、だそうです。
第一回目の試験は、2017年4月。
冒頭でも記載した通り、登録受付は10/24に開設予定の以下サイトで。
http://www.ipa.go.jp/siensi/index.html
なお、登録に関しては、以下の注記がありました。やはりセキュアドは外れたっぽい。
※過去に情報セキュリティスペシャリスト試験及びテクニカルエンジニア(情報セキ
ュリティ)試験に合格した者
さて、どうしたものか
さて、皆さんは登録されるでしょうか?
私は、講習制度の内容によっては登録しないかもしれません。
私の居住地は僻地にありますので、3年ごとの集合講習の開催地が、噂通り全国8箇所*1程度だと、結構な遠方に出張らないといけなくなります。更新コストが高くなるので、相応のメリットがないとただの酔狂になってしまうんですよね。
で、今のところ、この資格のメリットは見えない状態ですし。
まあ、ひとまずIPAからの案内待ちです。
ところで、IPAさん、情報セキュリティマネジメント試験の上位資格つくりませんか?高度区分で。
*1:札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、高松、広島、福岡