私家版 情報技術者試験 受験心得 受験前日〜当日のこと

平成28年度春季 情報技術者試験まで、残り10日を切りました。今回受験される方はラストスパートに入る頃かと思います。
ちなみに、私はプロジェクトマネージャの受験を考えてましたが、いろんな事情で延期することにしましたので、今回は傍観組です。
ここ2年半くらい連続して情報技術者試験を受けてましたので、久方ぶりに気楽というか、少し余裕がある状態です。情報技術者試験を受けようと思うと、試験日が近づくに連れ、プライベートが勉強漬けになってしまうので。

さて、今日はそんな気楽な立場から、情報技術者試験の前日〜当日を振り返りつつ、注意点を書いてみました。題して「私家版 情報技術者試験 受験心得」です。
あまり大したことは書いてませんので、気楽に読み飛ばしてください。

一般的な心得

まずは、基本情報技術者以上の受験経験がある方なら、いちいち言われるまでも無い心得です。(逆に、受験経験がない方は要注意です。)

時計を忘れずに

時計が設置されてない会場が結構あります。私が基本情報技術者試験を受けた時もそうだったのですが、まだ試験に不慣れな頃で、時計を持ってきていませんでした。
基本情報技術者試験は、午前はともかく、午後は時間との勝負です。それにも関わらず時計がないので、時間配分が調整できない。これはけっこう辛かったです(幸いというか、一応合格できました)。
今時は、腕時計をしてる方も少ないので、当日は時計を忘れないようご注意下さい。

休み時間ごとにトイレに行きましょう

結構混みあうのですが、可能な限りトイレは行っておきましょう。その波が来てなくとも、一応行っておくことをお勧めします。試験中に催してくると、集中できなくなりますので。
なお、当日の朝に、トイレの場所を確認がてら用をたしておくことをお勧めします。

昼食の用意を

大学などが会場になっていたとしても、通常、食堂が開いたりはしてません*1
また、仮に会場周りに飲食店があったとしても、多くの受験生で混みあう可能性があります。コンビニとかで昼食を買おうとしても、やはり混んでいるでしょうし、売り切れ続発かもしれません。
以上を踏まえて、昼食は事前に準備して持っていくことをお勧めします。

ちなみに、私はサンドイッチや総菜パンなど、軽めのもので済ましています。理由は以下三つ。

  1. あまりがっつり食べると、脳の働きが悪くなりそう
  2. パンやサンドイッチならゴミが少なくて済むから
  3. 時間が無い。

項番1は、科学的根拠は無くて、単に私の経験則です。単純に飯食った後は眠くなる、というアレです。
項番2。会場内でゴミを捨てることが禁止されているからです。受験票にもゴミは持ち帰れと明記されています。
項番3については、少し詳しく触れます。
IPA試験要綱に載ってますが、各試験区分のお昼の休憩時間は、基本情報技術者応用情報技術者だと12:00 - 13:00、高度区分だと11:30 - 12:30となっています。1時間ですね。*2
しかし、実際の試験では、午前試験後の答案回収や、午後試験開始前の説明により、40分程度しか時間が取れません。この時間で弁当などのがっつりしたものを食べてると、トイレに行ったり、参考書やノートを見返したりする時間が少なくなります。

実際どうするかは個々人の判断ですが、試験要綱の額面通りの休憩時間は取れない、ということは意識した方がよいと思います。

その他

あまり取り立てて書くこともないのですが、重要ではあります。以下にご注意を。

  • 受験番号や生年月日のマークを忘れずに。一発不合格となってしまいます。
  • 午後試験では、問題選択の記入も忘れないでください。これも一発不合格です。
  • 受験票に貼る写真を忘れずに。
  • 当たり前ですが、事前に会場までの交通手段の確認をしておきましょう。
  • 試験会場の冷暖房は、万人に適した状態とはなりません。必要に応じて上着を用意するなどしておきましょう。
  • 体調に合わせて薬などの用意も。お腹が弱い人は、下痢止め薬なども準備しましょう。
  • 土足禁止の会場ではスリッパ持参をお忘れなく。私は土足禁止の会場にあたったことは無いのですが、忘れると、トイレとか大変だそうです。

あまり一般的でない心得

ここから、万人に通ずると断言できない心得、または精神論的な心得となります。

頑張りすぎない

フルに頑張るのは前々日までにした方がいいと思います。
前日になったら、少し肩の力を抜いて一息つきましょう。なかなか丸一日ゆっくりするという訳にもいきませんが、遅くとも夕方になったら頭を休め、試験本番に向けて英気を養うべきです。

以下、私の経験談です。
応用情報技術者の受験当時、なぜか異様に気合いが入っていた私*3は、前々日、会社から帰ったのちに、午後問題の模擬試験を2回行いました。
さらに翌日も2回の模擬試験をやろうとしたのですが、最後の1回がどうしてもできない。試験問題を読んでも一切頭に入ってこない状態でした。、
言語化すると「脳に拒否られる」という感じでしょうか*4
それで諦めて、残りの時間は比較的ゆるくすごしました。勉強ノートを流し読みしたり、テキストをぱらぱら見たりといった程度です。で、がっつり勉強するのは諦めて早めに寝ました。
そして翌日の試験の結果なのですが、午前・午後とも90点くらい取って合格でした*5。無理せず休んだことが良い結果につながったのだと思います。
これ以来、前々日までは頑張る、前日は午後から休むというパターンにしています。よく考えれば当たり前なのですが、試験本番でフルに戦える体力を残すことが重要で、それを削ってまで前日に勉強する必要はありません。
情報技術者試験は、単純に知識を問われる問題よりも、考えて答えを出す問題が中心となる試験です。前日は頑張りすぎずに、十分睡眠を取って試験本番に備えましょう。

持ち込まない

時々、試験会場に大量のテキストを持ち込む人がいます。当然ながら、休憩時間中に全て目を通すことはできませんし、大量のテキストを持ち込むことで、あれも読もう、これも見返そう、となるように思います。試験直前にそのような精神状態では、かえって逆効果となるでしょう。

個人的には、持ち込むべきはテキストよりも、自分なりにまとめたノート等ではないかなと思います。テキストを持ち込むにしても、的を絞った一冊に限るのが良いかと。
試験前にテキストなりノートなりを見返すのは、得点できる確率を少しでも挙げるためで、効果としては微々たるものだと思います。あまり思いつめないようにしましょう。

あきらめない

午後試験では、全問終える前に時間切れということもあります。そのような場合、試験中に残り時間が少なくなった段階で気力が萎えそうになります。しかし、そのような状態になったとしても、これだけしか出来てないからきっと不合格だ、などと諦めないようにしてください。

午前と違って、午後試験では得点配分が開示されていません。前半部分の得点配分が高く設定されているかもしれませんし*6、また、確証はありませんが、午後問題では得点調整がされている節があります。
だからまだ十分望みはあります。ここでやるべきは、希望を捨てずに最後の最後まで1点でも多く取れるよう頑張ることです。

2016/10/17追記 論文試験についての注意

論述問題がある試験では、解答用紙が設問ア・イ・ウそれぞれで分かれています。
なので、それぞれの設問の回答は、所定の場所に記述せねばなりません。
しかし、この解答用紙、平滑な用紙を使ってるせいか、結構くっつきます。論述の際は、ページを飛ばしていないか、気をつけましょう。
私は、設問イの論述の途中から、設問ウの用紙に記述してしまい、書き直す羽目になったことがあります。時間ロスもきついですが、精神的ショックもでかいです。試験中なのについf○ck*7とかつぶやいちゃうくらい。

最後に

以外と長くなってしまいました。
これからラストスパートに入る方も多いと思いますが、くれぐれも体調にはお気をつけ下さい。
今回、受験される方のご健闘をお祈り申し上げます

 

 

*1:中には開いてるケースとかもあるのかもしれませんが、私はそのような事例を聞いたことがないです

*2:今回からは情報セキュリティマネジメント試験も加わるのでしたね。そちらだと11:00 - 12:30で1時間半あるようです。

*3:当時、所属してたチームの技術レベルが低くて、よく他部署になめられてました。その鬱憤のせいで、多少なり見返してやろうと気合いが入ってたのかもしれません。

*4:単にお前がヘタレなだけじゃないか、といわれれば否定はしません。

*5:さすがにその後の高度試験では、ここまで点数とれたことは無いですね。この前、データベーススペシャリストで午後1、午後2とも100点取ってる方がいると聞きました。本当に凄いことだと思います。

*6:特にデータベーススペシャリスト試験では、前半に集中しているケースが多いように思います

*7:fsckコマンドのことだと思います。