さて、ずいぶん間が空いてしまいましたが、レビューその4です。
今回はT90CHI-3775自体の使い勝手を見ていきたいと思います。そこら中に情報のあるハードウェア詳細については触れませんが、実際の使い心地の印象などを。
ちなみにこの記事もT90CHIで書いてます。前回も書きましたが、付属のキーボードが(癖はあるものの)割とタイプしやすいので、テキスト入力作業は苦になりません。
性能面
普通のノートPCに比べると、CPUはAtom、メモリ2GB、ストレージ64GBと貧弱なスペックです。
このスペックで、どこまで使えるかを見ていきます。
全体的な使用感はまずまず
サブPCとしては普通に使えます。普通に、というのはWeb閲覧、Excelなどのオフィス文書閲覧や編集、画像や動画の視聴といったあたりを想定しています。
まさか、この機種でゴリゴリに動画編集やらDTPをする人はいないと思いますので、不満を持つ方は少ないのではないでしょうか。
Webについては、下のWebGL利用のデモサイトでも割といけますね。大抵のWebサイトは問題なく見られると思います。
動画サイトについて前回も書きましたが、YouTube、Amazonビデオは問題なし。ニコ動やUSTREAMのライブカメラなんかは結構もたつくというか、動きが途切れがちになります。
Office Mobileについては、あまり重いファイルでなければ問題ないと思います。セキュリティ意識が高まった昨今において、仕事のデータを持ち帰って仕事、なんてことはあまりないと思うので*1、大丈夫じゃないでしょうか。
メモリが足りない?
メモリバカ食いするアプリケーションを使うのでなければ、問題無いです。様々なアプリケーションを同時に立ち上げての作業も可能です。
以下のスクリーンショットでは、ターミナル(rlogin)、リモートデスクトップクライアント、テキストエディタ(Mery)、Excel Mobile、Firefox(10タブほど開いてます)同時起動時のものです。これでもまだ250MB程度の空きがあります。
「普通」から外れるとメモリ容量が気になってくるケースがあります。
前記事で書いたような、仮想化環境の導入なんかは、その最たる例でしょう。無理するなということですね。
ストレージ容量が足りない?
搭載容量64GBのうち一部はリカバリ領域に取られて、57GB強がCドライブに割り当てられてます。
購入当初のCドライブ残容量は45GB強といったところ。大容量のゲームとか突っ込まなければ、問題になることはないのではないでしょうか。少なくとも最初のうちは。
実は、今後のWindowsUpdateにより、容量が徐々に圧迫されるのではないかと懸念しています。これは後になってみないとわかりませんけど。
この懸念もあって、OSをLinuxに入れ替えたいのですが、問題なく使用できたという報告はまだ無いようです。
ちなみに、前回記事にある通り、私はT90CHIで仮想化環境を動かしてますので、ゲストOSのディスクイメージで15GBほど消費しています。
残容量24.1GB。大きなアプリケーションを気軽に突っ込める容量ではないですね。
電子書籍ビューアとして使おう
T90CHI購入に当たっては、電子書籍のビューアとして使いたい、という目的もありました。
以前、Amazon Kindleと楽天Koboを利用してみたのですが、スマートフォンでは画面が小さすぎるし、PCで見るのも読みづらい。
やっぱりタブレット要るかな?と思っていたところに、本機が出てきましたので、ついでに電子書籍ビューアに使えればと考えたわけです。
結論としては、まあ使える、というところでしょうか。本によっては表示サイズが半端だったり、本を開いたときにいちいちサイズ変更してやる必要があったりと、微妙なところもあるのですが、それなりに読めます。大きな不満がでるまでAndroidタブレット購入は我慢しようと思う程度には。なお、スクリーンショットは、いずれもKindleです。
細かなところ
その他、細かな点について。
本機は、PC本体とキーボードの接続はbluetoothであり、キーボードの電力は本体から給電されません。キーボード自体にバッテリーが搭載されており、別途充電の必要があります。ちょっと面倒だな、と思ってたのですが、一月ほど使用してもバッテリー残量80%超の状態ですので、それほど苦にならなそうです。ちなみに、キーボードのバッテリー残量は、プリインストールソフトの「Chi Keyboard Power」にて確認できます。
なお、外出時はともかく、家で使用する場合はマウスを用意することをお勧めします。本格的な作業をする場合、さすがにタッチパネル操作は辛いです。前回触れたTouchMousePointerを利用する手もあるのですが、やはりマウス操作の方が使いやすい。
マウスの接続は、USBかbluetoothとなりますが、bluetoothの方がよいでしょう。*2
私の場合は、下記bluetoothマウスを利用しています。ちょっとキワものっぽいですが、結構使いやすいです。
M-CC1BRBU【税込】 エレコム Bluetoothワイヤレスマウス(ブルー) CAPCL… |
それから、Windowsのタスクバーは通常下に配置されてますが、この位置だとキーボードドッキング時にタッチパネル操作しづらいです。なので、私はタスクバーを上部に入れ替えてます。
最後に
いろいろ細かな不満はあるのですが、購入金額32000円程度であることを考えると、きわめてコストパフォーマンスに優れたPCだと思います。
(ちなみに私は3年保証をつけました。3年したらかなり陳腐化してるかもしれないけど、NetWalkerやVAIO Pのように代替機器が出てこない可能性も高いので。)
これでT90CHI-3775のレビューは終了となります…が、使ってるうちに気付いたことや、やってみたことがあれば、都度記事にするつもりです。
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