No Mission

Japan as Walang hiya

【大日本帝国】南洋群島の統治【委任統治区域】

前回記事にて、大日本帝国において委任統治区域であった南洋群島南洋諸島)についての記事を書きました。

oplern.hatenablog.com

前回の予告通り、今回はその続きです。
委任統治区域とかいうと聞こえが良いのですが、実質上は植民地であった南洋群島の統治について。

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【大日本帝国】委任統治区域 南洋群島【植民地】

前回記事にて、大日本帝国の植民地について書きました。

oplern.hatenablog.com

戦前日本の植民地というと、大抵、朝鮮半島や台湾、場合によっては満洲国が取り上げられることが多いです(たぶん)。
しかし、同様に日本の支配下にあった中部太平洋の島々、南洋群島についてはあまり取り上げられることがありません(たぶん)。

南洋群島は、グアムを除いたマリアナ、カロリン、マーシャルという3つの諸島からなり、その範囲は東経130度から175度、北緯22度から0度に及びます。ミクロネシアと呼ばれる地域の大部分を占めており、日本統治時代の記録によると島の数は623でした。

太平洋戦争における戦いや拠点としては登場するのですが、南洋群島自体について取り上げられることあまり多くありません。
しかしながら、日本の南洋群島獲得は日米双方の戦略に大きな影響を与えています。太平洋戦争はこれらの島々を抜きに語ることはできないのです…というわけで、今回は南洋群島について。
ちなみに何回かに分けて書くことになりそうです。

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【戦前の日本】大日本帝国の植民地【外地】

しばらく前の話ですが、某インターネットTVの番組にて、大日本帝国時代の朝鮮について「(日本の)植民地じゃない、統治しただけ」という頭が痛くなる珍説見解を述べた方がおられました。

その方が珍説見解をご披露された際に主な根拠として挙げられたのは、平壌に大学を建てたから、大学をつくるということは植民地じゃない、ということでした。その論で行くと、いろんな国のあちこちの植民地が「植民地じゃない、統治しただけ」ということになってしまうのですが。

まあ番組中でも即座に否定されてましたので、この話はこれくらいにしておきますが、戦前日本の植民地には、朝鮮の他に、台湾、南樺太南洋群島などがあります。

当ブログでは、過去にこれら戦前日本の統治領域について少し触れたことがありました。

oplern.hatenablog.com

上記記事と少しかぶるところもありますが、今回は簡単ながら大日本帝国の植民地について。
時間があまりないので概要程度となってしまいますが、ご容赦ください。

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【日本軍】私的制裁あれこれ【陰湿と不条理の大和魂】

前回記事にて、日本海軍における私的制裁について触れました。

oplern.hatenablog.com

それ以前には陸軍の私的制裁についても記事を書いています。

【戦争を知ろう】新兵訓練と私的制裁【日本軍】 - Man On a Mission

【日本陸軍】私的制裁の種類【新兵イビリは蜜の味?】 - Man On a Mission

今回記事は、これらの補足というわけでもないのですが、ついでに私的制裁について書きそびれたことを。

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【鉄拳制裁】海軍の私的制裁【海軍精神注入棒】

少し前にTwitter上で「軍隊式」体罰のことが話題になってたようです。
旧日本軍では体罰が「違法行為」であるとかなんとか。

日本陸軍で私的制裁が禁止されたりはしてた*1のですが(にも関わらず私的制裁は横行)、いかんせん、各氏の書き込み意図が相互に錯綜して面倒な様相を呈してるっぽくて、正しい事情を把握できそうもないので当ブログでは上記についてこれ以上触れません。
何はともあれ歴史的事実が捻じ曲げられて普及しちゃうような結果にならなければいいなあ、なんていう無責任な感想を述べるくらいが関の山なのですが、せっかく(?)話題になったことでもあるし、今回はごく簡単ながら大日本帝国における海軍式の体罰について触れてみたいと思います。

*1:とはいえ、私的制裁が軍法会議で裁かれたりすることは滅多にありませんでした。少ないながらも事例はあり、例えば1944年の中国戦線における陸軍上等兵が初年兵に対して行った執拗な私的制裁について、上等兵は傷害罪による懲役6ヶ月の判決を受けています。しかしこの私的制裁が裁かれることとなったのは、私的制裁を恐れた初年兵が自傷による離隊を試みて自身に小銃を発砲したところ他の初年兵に命中、死亡する事件となったためです。上等兵による私的制裁はこの死亡事件の審理中に発覚し処罰されることとなりました。

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