前回、日本陸軍が制式採用した十四年式拳銃について書きました。
今回はそのついでに、九四式拳銃について書いておきます。
なお、かなり短めの記事となっています。
ここしばらく日本軍の憲兵についての記事を書いています。
今回記事は、前々から書くといっていた軍令憲兵について。
なお、日本軍憲兵についての過去記事はこちら。
【大日本帝国の憲兵】憲兵とは【勅令憲兵】 - Man On a Mission
【大日本帝国】日本の憲兵隊組織【勅令憲兵】 - Man On a Mission
【大日本帝国】憲兵になるには【陸軍憲兵学校】 - Man On a Mission
【大日本帝国】補助憲兵・憲兵補・憲補・憲佐【憲兵】 - Man On a Mission
続きを読むここしばらく、特別高等警察(特高)や治安維持法についての記事を書いてきました。
特高警察は、治安維持法を拠り所に暴れまわったわけですが、治安維持法違反事件を扱う組織としては、ほかに憲兵隊がありました。
憲兵隊はよく特高警察と混同されるのですが、陸軍の兵科の一つ*1であり、特高警察とは別の組織です。
憲兵隊にも「特高課」が設けられており、しかも軍事警察の立場にとどまらず一般警察分野に大きく介入したことも混同される一因でしょうか。
1935年 列車内での一枚
…というわけで、今回は名称はよく知られているものの、その実態はあまり知られていない日本の憲兵についての記事です。
割と長くなりそうなので複数回にわけて取り上げたいと思います。
なお、今回記事は、正確には「勅令憲兵」の概要についてです。勅令憲兵の意味については後述。
(勅令憲兵でない憲兵である「軍令憲兵」についてはいずれ取りあげます。)
*1:ちなみに、昭和15年に兵科区分が変更されるまでは、歩兵・騎兵・砲兵・工兵・輜重兵(しちょうへい)・航空兵・憲兵が陸軍7兵科とされていました。兵科区分変更後は、憲兵科以外の兵科区分を廃止して6兵科を単一のものとし、それぞれを兵種として細分化するようになります。